「タイプ別モテない理由」を信用する人はモテない
タイトルは完全に釣りです。本当のタイトルは「「タイプ別モテない理由」の改善法には問題がある」ってところ。
全体的に問題があるのだが、とりあえずタイプ１だけ。
タイプ１「外面的欠落タイプ」
第一印象でキモイと言われてしまう人です。体のトラブルによってなってしまう事が多いです。
そのほか極端に変な行動をする人もこのタイプに入るでしょう。女の子に話しかけると嫌がられる事があります。
男友達も出来にくく、本人も内気な性格になってしまう事が多いようです。
改善法
大体が身体的な問題から起きています。肥満、痩せすぎ、肌荒れ、歯並びが悪い、姿勢が悪い、体毛が濃いなど。
体毛以外は健康にも悪影響です。ですから、健康的で規則的な暮らしをすれば、改善出来るはずなのです。
・肥満→好きなスポーツ（有酸素系）を見つける。毎日少しでも走る。食生活を見直す。間食しない。
・ガリ→好きなスポーツ（無酸素系）を見つける。筋トレする。炭水化物とたんぱく質を多くとり、無酸素系の運動を頑張る。労働系の仕事をする。
・肌荒れ→肌に悪い物を食べない。早寝早起きする。栄養をバランスよくとる。規則的な生活をする。
・歯並び悪→歯科医院で矯正する。学生は1人暮らしになると資金的にやりにくくなるので早めにやっておく。
・姿勢悪→意識して胸を張って生活してみる。
・体毛→剃る。資金があればエステ。
このような解決法でだいぶよくなるはずです。
要するに嫌われがちな身体的特徴を持っているからモテないと。そして改善法はそれを「無くす」べきと。
はい、のっけから問題アリです。この手の言説は「○○だからモテない」⇒「○○だとモテない」⇒「○○な人はモテなくて当然だ」となりがちです。ここで「肥満」や「姿勢が悪い」あたりならまあ社会通念的に納得するかもしれませんが、ここにある「歯並び悪い」とか、ここには無いですが「体臭が臭い」等の、「本人の努力だけでは完全には避けられない、完全に克服するのが困難」なものまで来ると問題です。歯並びが悪いのなんて矯正するのにいくら掛かると思ってるんですかね。
このように「本人の努力だけでは完全に避ける、克服するのが困難な身体的特徴」を理由に人の良し悪しを判断する行為は、本質的には人種差別と同じだと感じています。だから、この手の言説を信じた（そして特に行動し運良く修正できた）人は、その手の身体的特徴を理由に人を差別する可能性が高いと思います。「俺は○○を努力して克服した。お前は○○だからモテないんだから努力して克服すべきだ」って言いそうですね。
この話はだいぶエスカレートした場合かもしれませんが、本質的にこのような大きな問題を抱えていると感じています。書いた人はこんなつもりで書いた訳じゃないかもしれませんが、自分はそう受け取ったし、他の人もそう受け取るんじゃないかなと思いました。
じゃあ、どうするべきか？と言うと、「○○を克服する努力をする」べきだと思っています。同じじゃないかと思う人も居るかもしれませんが、自分が言いたいのは、「必ずしも直す必要は無い」という点です。けども、「努力はする」ということ。
問題なのは「○○だからモテない」なのではなくて「○○であることを気にしない・放置しているからモテない」だと考えるべきで、直接「○○だからモテない」なんてのが許されるのは高校生までです。
例えば「体臭」なんてのは、完全に体臭を無くすのは無理としても、「出かける前に風呂に入る」とか「消臭スプレーや香水で誤魔化す」とか「汗をかかないようにする」とか「体臭が出にくい食事を中心にする」とか努力・工夫は可能でしょう*1。それでも完全に無くすのは無理かもしれませんし、やっぱり体臭が臭いのは駄目と受け入れてもらえない可能性は有ります。
しかし、まともな大人なら「克服しようと努力している人」に対しては恋人とまでは行かずともそれなりの評価をするはずで、されるべきだと思っています。逆に「克服しようと努力している人」に対してそれを理由に酷い対応する人間はまともな大人じゃありません*2。そんな人は放置してかかわらない方向で行くべきです*3。
自分の好きな人が、「どうしても○○なのは駄目」な場合は非常にツラいかもしれませんが、その場合は恋愛が駄目になるのには「嫌われがちな身体的特徴」以外にも沢山あるのだし、運が悪かったと諦めるしか方法は無いと思っています*4。
「タイプ別モテない理由」の改善法には、こんな調子でほぼ全てに対して問題アリと思っているんですが、とりあえずタイプ１だけでこんな感じです。やる気があったら他もやろうかなと。特に「脱・オタクファッションガイド」を基本とか言ってるところとか酷いんだけどなぁ。
