Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

フリーソフトウェア一問一答

以下は自分の考えね。

フリーソフトウェア作者(以後作者)はユーザの意見を反映させる義務があるよね?

いいえ、ありません。反映させるかどうかは作者次第です。作者がユーザの意見を反映させたいなら反映させようとしますし、反映させたくないならする必要はありません。

でも作者は、ユーザの意見(特に大多数のユーザが思っている)意見を反映させた方が良いよね?(得だよね?)

いいえ、違います。それは作者次第です。ユーザの意見を反映させた方が良いかどうかは作者自身が決める事です。

でも、ユーザを増やすにはそうした方が良いよね?

はい、その通りかもしれませんが、作者は意見を反映させるかどうかは作者が決める事です。

でも、そんな事じゃあユーザは増えないよ?

はい、その通りですが、作者は「ユーザが増えないソフトウェアを作る」を選択する権利があります。もっと言うと、作者は「不便で使いにくいソフトウェアを作る」「1 万人に一人しか使わないソフトウェアを作る」や「誰も使わないソフトウェアを作る」等を選択する権利があります。作者は営利団体とは違い「ユーザを増やす」「利益を出す」は必ずしも目的になりません。

じゃあ、ユーザは作者に意見を言う権利がないって事?

いいえ、言う権利はあります。ただ、作者はその意見に対し「意見を反映させる義務」は存在していません。そして「意見を反映させる」または「意見を反映させない」のどちらかを選択する権利があります。

けどそんな思い通りにならないのは困る!

もしあなた望むようにソフトウェアを(機能追加などの)コントロールをしたいのならば、それはあなた自身でソフトウェアを開発するのが確実な方法です。オープンソースの場合は一から作る必要は無く、いきなりそのソフトウェアと同等の機能を持ったソフトウェアを手に入れる事が出来るので随分と親切な話だと思います。また、他の方法としては、ソフトウェア作者とそういった契約を結ぶ方法もあるかもしれません。つまり、ソフトウェア作者に「対価を払うのでわたしが望む機能を望むように作れ」という契約です。まあ、(あなたが払えるような値段で)契約してくれる作者は居るとは思えませんが。

文句言われるのが嫌なら公開するなよ!

はいその通りです。文句を言われないようにする最良の方法は公開しない事です。しかし、この言葉は作者に対する批判ではなく、ユーザへの警告ととらえるべきです。なぜなら、作者は現在公開しているソフトウェアを今すぐに公開を停止する権利を持っていますし、将来便利で役に立つソフトウェアを開発した際に「文句言われるのが嫌だから公開しない」を選択する権利があるのです。もし、貴方がフリーソフトウェアを沢山使える便利な世の中を望むのならば、作者がその選択をしないように行動するのが得策と言えるでしょう。