Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

ナトリウム欠乏性脱水になった話

これは私temtanがナトリウム欠乏性脱水と思われる状態になった話です。私は医療のプロじゃないので正しい判断ではない可能性はありますが、自分の状態と調べた事を照らし合わせてそうだったと判断しています。

前提:自分の主な食事は親に作って頂いている(というか親が自分の食事を作るついでに私の分も作ってる感じ)が、その食事中の塩分は非常に少ない…というか無塩なのでは?というレベルであります。以前も塩分が少なすぎた為に体調不良になった疑いを持ったことがある。

以下は時系列でまとめた話。

5月下旬:ジムに行くが水分補給の事を失念してしまい運動中は500mlのペットボトルのお茶だけで過ごした。ジムが終わった後にすぐに水を飲んで対応した。

6月上旬:週末に泊まり込みで友人宅で荷物の整理を手伝うが、普段の肉体労働に比べ軽い荷物なのに持ち上げるのにも大変苦労してしまうし、とにかく怠い状態であった。週明けに職場に行くも体調が優れず過去の経験から風邪と判る症状が出てるので早退する。ポカリスエット1.5Lを買って帰ってから熱が37度以上あることを確認。とりあえず一晩寝る事に(今までだと大体朝には熱が引いていた)。朝起きても熱が下がらず医者に行くことに。医者ではその週末の手伝い等による疲労が溜まっていたからでしょうと診断されるが、途中でこの時期にまず疑うのは熱中症で症状もそれっぽいとも言われていた。しかし、自分は水分補給だけはしっかりやっていたのでその辺の意識は薄かったと思う。あとは医者からは「水分・塩分をしっかり取って休んでいなさい」と指示された。過去にも(自己判断だが)塩分不足で体調が悪くなった覚えがあるので、塩分不足を疑うようになった。その際のツイート。

6月中旬:塩分不足を疑うようになったのでしばらくは、普段の食事に醤油をかけるようにしたり、塩分が入った飴を舐めるようにしたり、水分補給にスポーツドリンクを選択するようにして、今までよりも塩分を多く摂取するようにした。

6月23日:数時間の肉体労働の仕事をした後にジムに行くが、その際はスポーツドリンク2Lを持参し、運動する前、している最中に小まめに、運動した後と2Lすべてを摂取した。この時の運動中は汗があまり出なくて体がやたら熱かったのは覚えています。

6月24日:一日中家で休養していたがいまいち休養した実感が無かったがジムにも行ったし疲労が溜まっていたと考えていた。夕食では野菜炒めを結構な量を食べたのだが、その際に結構な量の醤油をかけて食べたのでこれ以降塩分不足の可能性は低いと考える原因となっていた。

6月25日:仕事をキリの良いところまで進めたかったので2〜3時間ほど、エアコンなど無い暑い工場内で重くて熱いモノ(10kg程度の50度〜60度ぐらいの鉄)を扱う仕事を行う。
仕事中は背中から大きな扇風機を受けて仕事をしていたが、とにかく暑くて暑くて意識が朦朧としていた。仕事中はビニール手袋の上に軍手で仕事をしているのだが、普段ならこの程度の時間仕事をすると手がしわしわになるぐらい汗がビチャビチャになるのだが、この時はほとんど汗が出てなかった。とにかく暑い仕事だとは判っていたので当然事前に水分は大量に摂取していたのだが、汗があまり出ず、その割には尿は普通に出る(むしろ大量に飲んだ分たくさん出る)ので何かおかしいと感じていた。
昼飯を食った後は横になって休んでいたのだが、胸か胃のあたりが吐き気があるように苦しく落ち着けないのと、明らかに心臓が打つスピードが速くなっていた。ただし、運動後の心臓のドキドキとは違い脈を打つ力は弱く感じた。
昼休みが終わった後も体が熱く意識が朦朧としておりこの時点で「自分は熱中症になった」と判断。とにかく「水分を取らねば」と考えて水道水とペットボトルのお茶を摂取した。がしかし、この摂取の時の感覚は「水が体に染みわたってうめぇ〜」という感じではなく、むしろもうこれ以上水は飲めないのに無理して飲んでいる感じであった。前日に塩分を十分に取ったと判断していた為、このような体調異常の原因が掴めず困惑していた。インターネットでもいろいろと検索していたが、医療関連の情報は記事の冒頭にどうでもいい画像を張っているようなクソサイトみたいなところが何の参考にもならない「一般論」みたいなのしか書いてないサイトばかりヒットしており、インターネットの駄目な部分を実感したりしてました。
今思うと、この日の症状はあと一歩で病院直行・救急車呼び出しの可能性が非常に高かったと思っています。

6月26日:水分を取っても汗はあまり出ず尿は普通に出る症状は継続、食欲不振、具体的に言うとある一定以上の量を食うと吐くだろうな感覚があり、明確に体調不良だがデスクワーク程度ならなんとかなる感じであった。何か重大な病気なのではないかと疑う気持ちも出始める。

6月27日:朝飯を食うがこれがあまりにあまりに苦しく今までの人生の中で一番の食欲不振で辛かった(ちなみにカツ煮)。一応親に作って頂いている手前、完食はした。ついでにこの際にも醤油を掛けて食っています。昼飯(仕出し弁当)も完食出来る気がしなかったのでご飯の一部はラップに包んで冷凍するようにした。
夜にふと思い立って「ナトリウム欠乏」で検索しようとしたら検索候補に「ナトリウム欠乏性脱水」が挙がったのでそのキーワードで検索して調べる事に。
そこで参考になりそうなサイトを発見

脱水に関するQ&A|看護のための症状ガイド|看護roo![カンゴルー]

このサイトの以下の部分を読んで自分は「ナトリウム欠乏性脱水」(要するに塩分不足)であったと非常に強く疑うようになった。

それに伴い、心臓が末梢組織に必要な酸素を供給するために収縮を速めるため、頻脈になります。

一方、ナトリウム欠乏性脱水ではのどの渇きはありません。尿量も変化はないか、多少減少する程度です。意識障害などの神経症状が出ることが特徴です。嘔吐、頭痛に加え、重症になると昏睡状態に陥ります。

これにより、それまで塩分を少し多めに摂取するようにしていたがその量が足りていなかったと考えるように(まあそれまで定量的にやってなかったし)。とりあえず、寝る前に食塩1gをお茶に溶かして飲んでみることにした。

6月28日:食欲は不振だったが以前ほどではなく、汗が多少出るようになった。水分補給はすべてポカリスエットにした。午後あたりはまた汗が出にくくなったと思う。この日も寝る前に食塩1.5g程度をお茶に溶かして飲んだ。

6月29日:前日同様に食欲は不振だが、明確に汗が出てくるようになり、おそらく自分が「ナトリウム欠乏性脱水」であったと確信に近い思いを持った。

7月1日:この文章を書いている現段階でも、食欲不振…というか今までと比べて量が食べられず、今までだったら絶対に量が足りてなかっただろう量でも「もういいや」となる(満腹満足とはまた違う)状態であります。まあ、自分の体重等を考えたら結構好都合だったりもしますが。

以上が時系列でまとめた話。

6月上旬に病院に行ってアドバイスをもらい塩分を意識して取るようにしたが、それでは量が足りなかったというのはかなりの驚きであったし、塩分は十分に取っているという意識が6月25日〜27日まで上手く対処できずに体へのダメージを大きくしてしまう原因にもなっていたと思う。とにかく水を飲んでも汗が出ずに体温を下げられなかったのは非常に辛く、例えるなら風呂でのぼせてしまったのに風呂から出られない状態みたいなものだったと思う。塩分の取り過ぎは高血圧の原因とされ日本人は塩分を取り過ぎだというイメージがあり、世の中には減塩とか塩分控えめとかの食品が溢れているので塩分不足になりにくい、と思っているとこういった危険への対処が遅れてしまうのではないかと思いましたね。

以下は今回で得た経験・教訓。

  • 熱中症(脱水症状)は水分不足だけでなく塩分不足も原因になる。つまり対処方法もその原因に合わせた対処が必要。
  • 水をいくら飲んでも汗が出ないのは相当に辛く危険な状態。
  • 医療関連の情報を検索する際はよく耳にするような一般的な語句(例:熱中症、水分不足、塩分不足)ではなく、専門的な用語(例:ナトリウム欠乏)で検索すると(少なくとも自分にとって)狙いの情報が手に入りやすい。
  • 定量的ではない対応は当然に過不足の可能性を高める。