Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

「できない人」のクビを切るべきか否か

私はこうしてクビを切りました

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を見てると、賛否両論な風に見える。とりあえず、この話をWeb に載せても良いか?とか法律的にどうか?は置いておいて、「できない人」をどう扱うのかについて書いておこうと思う。

あなたが働く会社にもこの上記の話のような「できない人」が居るとしよう。上記の話にあるように「基本給与は最低レベル」と降格されていが、残業代を含めると給料はトップクラスだ。

こんな状況であなたはこの人に対して「クビを切るべきか否」は、どちらなのだろうか?

もし「クビを切らないべき」とするならば、それはロスジェネとか雇用とか(一当事者として) の件のような人や、まともに就職できずに派遣やフリーターにならざるを得ない人が生み出されるのを認める事になる。「できない人」がそれに見合った報酬以上のお金を手にする事は他の人に皺寄せが来ることになり、既存の人間のクビを切れない以上、新規参入組に皺寄せが来たり、そもそも新規参入させないようにするしか無い。もしあなたがそういう会社の若者平社員だった場合、自分の給料が低いのがその人達のクビを切らずに居るからというのを我慢できるのだろうか。

もし「クビを切るべき」とするのならばそれは格差社会を認めることになる。できない人がそれに見合った報酬しか受け取れない以上、できる人とできない人の格差というのは避けられない。強者と弱者がよりくっきりと分けられる社会である。弱者は自己責任として報酬は低く、容赦なくクビが切られていく。一生懸命にがんばるだけでも、結果が伴わなければ意味が無い。結果が無ければあなたの給料は安いままで一向に上がらない。もしかしたら、あなたのクビも切られるかもしれない。

上記の件は極端な話だし、本来はこれらをバランス良くやるのが重要だと思っているが、本質的にはこういうことなんだと思う。だから、「クビを切らないべき」だけどロスジェネを救済しろとか、「クビを切るべき」だけど格差社会は良くない、という意見は相容れないのだと言いたい。それはあまりに都合が良すぎる話だ。

ちなみに、自分の意見を言っておくと、どちらかと言うと「クビを切るべき」と思っている。経営者側の視点を持っているし、自分はそれなりにスキルを持っている人間だからかもしれないが、全体としてみた場合得になるのはどちらかはいえば「クビを切るべき」と思っている。「クビを切らないべき」とした場合、有能な人間が能力を発揮する妨げになるし、将来の希望となる若者を潰すことにもなる。しかし「クビを切るべき」とした場合なら能力を発揮できさえすればそれに見合った報酬が得られるのだから(機会の平等として)公平だと思う。だけど、今は「できない人」でもそこから這い上がれるだけの最低限の保障はあるべきだと思う。這い上がれない程切り捨てられるのは、治安的な意味も含んでマズイと思う。そして、そのお金は能力を発揮した人から徴収して分配する感じなんだと思う。