Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

的外れなアドバイスは要らないし、「イケメンに限る」って言って切り捨てられてもしょうがない

トートロジー的な話で申し訳ないが、本来のイケメンの定義は「顔が良い」って感じ(ファッション等全体的な外見も含む場合もあり)でだろうけども、この「ただしイケメンに限る」の場合って、「既にある一定の好感度を得ている人物」って意味なんじゃないかなと思うのよ。

良くある例として、モテない人恋人が欲しい人向けのアドバイスとかで「これこれこうするば良いですよ」ってのがあって、けどもそれって「既にある程度の好感度を得ている人じゃないと駄目じゃん」ってツッコミを簡潔に入れたい時に使ってるんじゃないかなと。自分が行動をしない理由に「ただしイケメンに限る」って言ってるウザい人もいるけども、実際は半々か前者が少し多い位かな(自分の観測範囲では)。まあ、この辺がをごっちゃになって判断つきにくいって問題もあるけど、それはここではとりあえず無視(言いたい人が言って下さい)。

んで、前者の話について、好感度って初対面とか、まだそんなにコミュニケーションを取っていない場合はどうしても外見が評価の中心になるから、「ただしイケメンに限る」ってツッコミもそこまで外しているとは思えないのよね。

それで、「既にある一定の好感度を得ている人物に限るようなアドバイス」に往々にしてこういうツッコミが入るってのは、結局アドバイスする側が本当にアドバイスされる側の立場を考えてないからダと思うんだよね。とういか、自分のアドバイスがどんな立ち位置の人物に適用できて、どんな人に適用できないのか。特に後者の「適用できない人」ってのが見えていないアドバイスが多すぎ。その癖にたったひとつの方法とか万能的なタイトルを入れたりするんだからねぇ。自業自得というか、自己責任ですかね。

「貧困で困っている人」って結果だけをみてくくってみても、「そこに至るまでの経緯」「家族・親戚などの支援者の存在」「受けてきた教育レベル」「地域の環境」「手持ちの現金・資産」「扶養するべき存在の有無」「目標とするヴィジョン」とかいろんな要素がピンキリで存在しているわけで、そんな人にたった一つのアドバイスで解決なんて出来るわけ無い。特定の相手を考慮しないで、広くアドバイス出来るとしたら「こんな場合は、これが有効」とか限定したり、メタメタ的な直接役に立たなかったり自己啓発的なものだったりと暈けてきてしまうのしか無いんじゃないだろうか。

モテなくて恋人が欲しいけどいなくて困ってる人」だって同じで、様々な要因でそうなってるんだろうし、人によってはその本人ですら認識できていない要因だって多い筈。それなのに、「モテなくて恋人が欲しいけどいなくて困ってる人」という広い対象にした(ように見える)アドバイスの癖に、その人達の数多の要因を考慮にしていないのだから、ツッコミが入るのはしょうがないと思う。それで、そんなのは世の中に沢山あるのだから「イケメンに限る」ってと言われて低コストで切り捨てられても仕方ない。

もし自分がアドバイスする場合は、以下の点を注意するかな。

  • アドバイスの目的は「対象者の問題」が解決すること
    • 問題が解決するなら対象者に自分のアドバイスが届かなくてもよし
    • 実はアドバイスしたいのではなく自分語りしたい場合も多いので、その場合はアドバイスの形を取らないで普通に自分語りをする。
    • 上記を忘れるとネットみのもんた的になるので注意
  • 広く対象者を取ってアドバイスするなら、有効な人・場面、有効でない人・場面を想定すること
    • 特に、想定している最低限のレベルにすら達成できてない人にとって、自分が想定されていないアドバイスを向けられると非常に腹が立つので注意
  • 解決への道は自分が思っているよりも遙かに多い。考え方を限定する方向へのアドバイスは出来る限りしない方がよい。

2008/12/27 追記 : モテない人という(複数にモテモテになりたいと受け取れる)記述を訂正して、恋人が居ない人、それで困っている人という意図に修正しました。