Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

「就活のバカヤロー」を読んだ

貰った図書カードで漫画を買ったら幾らか余ってしまったので面白そうな新書でもと買った本が「就活のバカヤロー」

就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

自分は就職氷河期終わり際の 2004 年に普通に就職した人間で、既に社会人になって数年で、人事部に居るわけでもない人間としては直接は関係の無い事なのだが、元々この辺は色々考えていたので面白かった。

内容は端的に言うと、学生、大学、企業、就職情報会社、について本音で切り込んでいる話で、皆がいかに茶番劇を演じているのか、本音は何なのかがよくわかると思う。これから就活をしようとしている学生にお勧めしたい。此を読めば就活全体をメタ視点で見渡せるようになると思う。

中でも面白かったのが、はてなダイアリで起きた事件を取り上げていたこと。

http://d.hatena.ne.jp/iammg/20080730/1217439217 から始まる一連のエントリについての記述があった。一応、当時リアルタイムに見ていてブクマもしている自分からしたら身近に感じられる事例だったので面白かった。

個人的に就活に感じているのは、新卒採用絶対主義と学生のお客様意識の高まりが原因で現状のような惨状になっているんじゃないかなと思っている。新卒でしか採用をしないから変な歪みが生じているんだと思っていて、この辺をもうちょっと柔軟にできないのかなーと思っている。それこそ、企業側は大学生ならエントリー出来るようにして、卒業を待たずして採用するとか、別に新卒じゃなくてもバンバンエントリー出来るようにするとかすれば良いのになーって思う。その分、採用基準は上がるのだろうけども、エントリーシートからも頭の悪さが漂う新卒の人間をわざわざ時間を割いて面接するくらいなら、運悪く縁がなかった就職氷河期の連中を見た方が良いんじゃないかと思うんだけども、まあこれは言うは易しかな。

んで、実は自分は自分の会社の 1 次面接をやった事があって、その際に学生から感じた事から面接するときにどう考えれば良いのかアドバイスを(特定されるの回避する為)増田に書いた事があって、この本を読んだ後もその事を思った。それからこのダイアリで学生にアドバイスしようかと思ったのだけども、面倒なので自分で探してくれ。*1

*1:ヒントは今年の 4/12 。これだけ言えば誰でも探せるでしょ