Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

[社会]主に自分と同世代の車の購入について考えた事

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090109/182410/

この記事を見て、自分の交友範囲の人達、つまり主に 30 歳直前の男における車の購入について考えてみた。

このような人達の間で車の購入には、以下のポイントが存在するんじゃないかなと。

  1. 車が無いと生活に支障をきたすレベルのデメリットが存在する
  2. 車に対し趣味と呼べるほどの思い入れがある
  3. 一定水準以上かつ安定している収入が存在する

これらの条件は一つでも満たしていれば購入している人が多い。二つ以上存在する場合ほぼ確実に購入している。

最初の「持っていないと強烈なデメリットがある」というのは、端的に言って都会に住んでいるかどうかとほぼ同義です。地方の場合、車が無いと買い物すらままならない場合がある訳で、これは強烈はデメリットです。個人的な感覚としては、関東で言えば、千葉駅、大宮駅、横浜駅あたりから、更に電車で 30 分〜 1 時間ぐらいの地方になると、車が欲しくなってくるし、勤務先によっては必須になる可能性があると感じています。

2 つめの「思い入れがある」というのは、要するに車オタクです。友人の一人に、シルビア(いわゆる走り屋系の車)に乗っている人がいるんですが、その友人がシルビアを購入したのは、(だいぶ前の話だけど)大きめの派遣会社でかなりの薄給であった時だった(ただし彼は実家暮らしだったが)。他にも、車ではないが、オートバイ好きな友人が居て、彼は仕事が 60 日近く休日が無かったりする程の多忙さなのだが、それでも車と同じぐらいの値段のバイクを買っている。他にも大学生の頃にロードスター(これもスポーツカー)を買って乗り回している友人も居た。つまり、この条件を満たすような人は収入が低くても(ただし、少なくとも買えるだけの収入は必要だが)、時間が無くても、趣味レベルで思い入れがあるなら購入に至る確率が高い。

3 つ目の「一定水準以上かつ安定している収入が存在する」は、大企業で残業代もちゃんと出るような友人は軒並み購入しているからそう感じている。特に、都会に住んでいて必需品でもなく、他に趣味もあって特に思い入れも無く、かと言って仕事はよく休日出勤する程の忙しさなのに、購入している人が何人か居た。収入さえあれば、買う人が多かったというのは、振り返って改めて確かにそうだなと気づかされた。車は、最初の購入時の費用だけでなく、その後もガス代、駐車場代、税金、保険、メンテ費用と継続してそれなりの費用が掛かるため、継続した費用を掛けないと車の所持が維持できないので、「安定」した収入というのは非常に重要なのだろう。それさえクリアしてしまえば、あっさりと買ってしまう人が多かった。

特に顕著だったのが、ある大企業の事務所の一つはある地方の駅から相当(1時間以上)離れた場所にあり、その事務所に通っている友人・知り合いに関して。そんな彼、彼女らは車のは全員持ったりする。上記の 1 つ目の条件と 3 つ目の条件が満たされている訳で、その場合は簡単に購入にいたる訳ですよ。必要になって、金があれば買うんですね(当たり前だ)。

冒頭に挙げた記事の中で「車の魅力が伝わっていない」と言われているが、3 つ目の条件を満たしているだけで購入している人も多いことから、多くの人は車の魅力は正しく把握していると思う。ただ、正しく把握してはいるものの、というか把握しているからこそ、費用とその魅力の天秤に掛けてつりあわないから購入に至っていないんでしょうねえ。もし、20万で新車、年 1 万で維持出来るそんな車が(される訳無いけど)発売されたら、飛ぶように売れるんじゃないですか。

今の若者は、地方から都会に集まっていることから、1 つ目の条件は満たされる事が無く、他に娯楽も多く、強い思い入れを持つ物が分散され、2 つ目の条件の結果車に強く思い入れを持つ人が相対的に減り、就職氷河期まっただ中だった 30 歳前後の世代では 3 つ目の一定水準以上の安定した収入を得る人の割合も減った。当然車を購入する人の割合だって減るに決まっているでしょう。

ちなみに、自分は社会人になってからしばらくして原チャリ、それもスーパーカブを購入しました。都会ならこれで十分に活躍するし、スーパーカブなので燃費は車の比じゃない*1し、メンテナンスも楽で税金、保険も安いので維持も楽です。冬と雨には弱いけど、その場合はあきらめて電車とか使いますが、十分に使えますよ。

*1:実測で 50km / L です。マジで