自分に向けられた他人の行動が不快である場合の対処方として
http://goboubss.blog.shinobi.jp/Entry/658/
ここを読んで思ったことを書きます。このエントリに関しては基本的には同意。追記の「セクハラ」という言葉の権力性と権力性を持ったが上での弊害の指摘も、整理して理解できて良かったと思う。
他人と共に行動をしていると、性的である・ない*1に関わらず、またそれが言われた人を不快にさせようとした意図がある・ないに関わらず、自分に向けられた他人の行動を不快に思うことがある。そういった場合にどう対処するのか。
まずは、不快感の表明をする。その行為が自分は不快と感じることを相手に伝えることをする。相手に伝えることをすれば、相手が「不快にさせたくない」と思っているのならば、今後はそういう行動を慎む方向で行動する筈である。もし、伝えた上で改善しようとしなかったなら「不快にさせたくない」という気持ちは無く比較的モラルの低い人間とみなしても問題ないと思うし、あえてやってくるようなら「不快にさせたい」という明確な悪意があると見なして良いと思う。普通の人（と自分は思っている）ならば「不快にさせたくない」と思っている筈*2なので、これで不快になる行為が無くなるならこれで良し。行為が無くならないのなら、それはそれで対処していく。ってのが自分の考え方。だから、お互いに上手く付き合っていこうと思っている人間に対していきなり「それは嫌がらせです（悪意を持った行為です*3）」というのはあまり得策じゃないと感じるなあ。
これでも行為が無くならない場合は置いておいて、これで無くなった場合は、自分が不快感を表明するまでの被害の対処になる訳だけど、個人的には物理的な実害はまあ補償してもらうとして、精神的な被害は不問にする場合が多いかなあ。これは自分の中に「人は言わなければ判らない」というのがあるからだと思う。自分の気持ちは訴えなければ相手には伝わらない*4というのは。こっちの気持ちを言わずに、それを慮って貰うなんて虫が良すぎるなあと思うわけ。極端な例だけど、自分がベジタリアンでそれを表明していない時に、焼き肉屋に連れて行かれることもあるだろうし、肉食を強要されたら不快だろうけど、焼き肉屋に連れて行こうとした人は知らなければ回避するのは無理ってもんだろうと思う。常識の範囲の問題もあるけど、相手が「自分と上手く付き合っていこう」という意志があるなら、通常は改善していくのだろうし、そこを必要以上に責めるのは、人付き合いという面であんまり良い方向に向かないと思うなあ。
逆に、不快感を表明する前からの行為を責められたりするのはちょっときついかなあ。一般常識と照らし合わせての度合いにもよるけども。その考え方だと、逆にそれは自分もその縛りに縛られる訳で、「自分は相手の気持ちを聞く前から相手を不快にさせない」って自信があるのかしらねぇ。自分は到底そんな自信は持てないですが。
蛇足かもれしれないのだけど、id:Britty さんの行動で理解出来ない点があるのよね。何故にブックマークコメントやダイアリという多くの第三者に公表する形で ekken さんに不快感を訴えたのかが気になるなあ。考えられる理由としては「自分はこういう行為を不快と感じる」と他の人に知らしめることで、再度同じようなことを防止する意図だろうか。けど、多くの第三者に目に触れる所でそれをやるのは id:Britty さんが追記で言っている「セカンドレイプ」みたいな行為をされる可能性を高める行為*5だと思う。もちろん、だからといって「セカンドレイプ」みたいな行為を肯定する訳じゃないし、どんな方法を使うかは自由なんだけど、 ekken さんはメールで一対一でやりとりする方法も提供しているし、なんでそっちを使わなかったのかなーって思うなあ。その方法なら確実にこの件で ekken さん以外から不快な行為をされる可能性が低いと思うし。「自分が不快になる可能性を高める」よりも優先する「何か」があってダイアリでエントリ起こしたのかな。
