Diary Blog of Dary

temtanが書いた文章

「見習いプログラマが読んだら、すぐにジョブレベルが上がる10冊」が酷いと思った理由とか

http://blog.usagee.co.jp/2010/11/23/level-up-programmer

http://blog.usagee.co.jp/2010/11/27/level-up-programmer-2

上記のエントリを酷いと思ったのでそれの説明をする。

あの批判が多い憂鬱本をあげている点もありますが、個別の本の質とは別にバージョン管理ツールの解説書を 2 冊挙げている点が明らかにおかしいだろと思ったわけ。
バージョン管理ツールなんて環境によって使うものが変わってくるわけで*1、例えば会社で CVS を使っていたら Subversion の本とか git の本を読んだって直接は役に立たないわけですよ。見習い程度の人が会社で使うバージョン管理ツールを選ぶ権限だってないでしょうし、環境に合わない本を読むのは無駄が多いですわ。それなのに

『自分がやってる言語の本ぐらい読むだろうから、割と汎用的なものがいいかな』

とか言ってて、特定のツールに依存した本に汎用性なんてあるの?とか。どこをどう考えれば特定のソフトウェアの解説本が汎用性あるの?とか。
まあそれで、バージョン管理をする必要性とか意義とかを説いていて素晴らしいってのならまだ判るんですよ。それならば普遍的な内容だし。けれどもそれなら 1 冊の本で良いわけで、2 冊もとりあげる意味あるの?と。なので、特定のバージョン管理ツールの解説書を 2 冊もオススメするとかまあ相手の事を何も考えてない単に「自分が役に立った」とかでしか評価してないんだろうとか。

『自分自身が読んでみて、読んでよかったと思える本』というコンセプトで10冊を書いてみました。

多分、これだけを考えた癖にタイトルで「見習いプログラマが読んだら、すぐにジョブレベルが上がる10冊」とか言ってるから駄目なんだろうなと。ちゃんとタイトルを「自分が読んで良かった本 10 冊」とかにするべき。
そうなると初心者に勧める本の紹介は、ちゃんと客観的に何故初心者にお勧めなのか書かないとその人の主観になるので、その個人の信用がそのままオススメ度になるわけで、まあ糞本を薦めてるような奴が勧める本とか推して知るべしとか。

*1:ちなみに自分は前の会社では確か自社製品か何か使ってた。すくなくともオープンソースとかフリーウェアとかじゃない